菜根譚 / 後集
簾櫳高敞,看青山綠水呑吐雲煙,識乾坤之自在。竹樹扶疏,任乳燕鳴鳩送迎時序,知物我之兩忘。
新字:簾櫳高敞,看青山綠水呑吐雲煙,識乾坤之自在。竹樹扶疏,任乳燕鳴鳩送迎時序,知物我之両忘。
書き下し
簾櫳(れんろう)高く敞(ひら)き、青山緑水の雲煙を呑吐するを看て、乾坤の自在を識る。竹樹扶疏として、乳燕鳴鳩の時序を送迎するに任せ、物我の両忘を知る。
現代語訳
簾と窓を高く開け、青い山と緑の水が雲や霞を吐き出すのを見て、天地の自在さを知る。竹や樹が枝を広げ、燕や鳩が季節を送り迎えるのに任せて、物と我の両方を忘れることを知る。
解説
窓を開けて、目の前に広がる山の緑や水の流れ、そこにたゆたう雲や霞をただ眺めてみましょう。竹や木々の間を飛び交う鳥たちが、季節の移ろいを告げているかもしれません。何かを所有しようとせず、コントロールしようとせず、ただその情景に身を委ねる。すると、いつの間にか自分と外界との境界が曖昧になり、心が自然と一体になるような感覚が訪れます。日々の忙しさの中で、ふと立ち止まり、五感を研ぎ澄まして自然と向き合う時間は、凝り固まった思考を解き放ち、新たな視点を与えてくれるでしょう。
この章句が説くこと
簾櫳高敞看青山緑水呑吐雲煙識乾坤之自在知物我之両忘