菜根譚 / 後集
熱閙中,着一冷眼,便省許多苦心思。冷落處,存一熱心,便得許多真趣味。
新字:熱閙中,着一冷眼,便省許多苦心思。冷落処,存一熱心,便得許多真趣味。
書き下し
熱閙の中に、一の冷眼を着けば、便ち許多の苦心思を省く。冷落の処に、一の熱心を存せば、便ち許多の真趣味を得。
現代語訳
熱く騒がしい中に、一つの冷ややかな目を着ければ、多くの苦しい思案を省ける。冷え寂れた所に、一つの熱い心を残せば、多くの本当の趣を得られる。
解説
熱く騒がしい場では、冷たい目を一つ持ち込む。冷え寂れた場では、熱い心を一つ残す。全部を逆にするのではなく、一点だけ逆のものを持つ。それだけで、その場の空気に流されずに済む。均衡を保つための、小さな錘です。