菜根譚 / 後集
熱閙中,着一冷眼,便省許多苦心思。冷落處,存一熱心,便得許多真趣味。
新字:熱閙中,着一冷眼,便省許多苦心思。冷落処,存一熱心,便得許多真趣味。
書き下し
熱閙の中に、一の冷眼を着けば、便ち許多の苦心思を省く。冷落の処に、一の熱心を存せば、便ち許多の真趣味を得。
現代語訳
熱く騒がしい中に、一つの冷ややかな目を着ければ、多くの苦しい思案を省ける。冷え寂れた所に、一つの熱い心を残せば、多くの本当の趣を得られる。
解説
賑やかで熱気のある状況では、一歩引いて冷静な視点を持つことで、無駄な悩みや焦りを減らせます。逆に、寂しく冷え込んだ状況では、温かい心や情熱を忘れずにいれば、そこに隠された本当の喜びや趣を見つけられるでしょう。常に状況と逆の視点を少しだけ持つことで、感情に流されず、バランスの取れた心の状態を保つことができます。
この章句が説くこと
熱閙中着一冷眼便省許多苦心思冷落処存一熱心便得許多真趣味
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菜根譚・後集冷より熱を視て、然る後に熱処の奔馳の益無きを知る。冗より閑に入りて、然る後に閑中の滋味の最も長きを覚ゆ。
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菜根譚・前集冷眼にて人を観、冷耳にて語を聴き、冷情にて感に当たり、冷心にて理を思う。
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菜根譚・前集苦心の中に、常に悦心の趣を得。得意の時に、須らく失意の悲しみを防ぐべし。
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