菜根譚 / 後集
髮落齒疏,任幻形之彫謝,鳥吟花咲,識自性之真如。
新字:髪落齒疏,任幻形之彫謝,鳥吟花咲,識自性之真如。
書き下し
髪落ち歯疎になるも、幻形の彫謝に任す。鳥吟じ花咲くに、自性の真如を識る。
現代語訳
髪が落ち歯がまばらになっても、幻の形が衰えるのに任せる。鳥が鳴き花が咲くところに、本来の性の真実を知る。
解説
身体は老い、姿は変わっていくものですが、それは一時的な「幻の形」に過ぎません。髪が落ち、歯がまばらになっても、その変化を自然に受け入れることで、心は穏やかでいられます。そして、鳥のさえずりや花の咲く姿に、時代や状況に左右されない普遍的な美しさや生命の真実を見出すことができます。移ろいゆくものと、変わらないものを見極める視点が、心の平安をもたらすでしょう。
この章句が説くこと
髪落歯疎任幻形之彫謝鳥吟花咲識自性之真如