菜根譚 / 後集
此身常放在閒處,榮辱得失,誰能差遺我。此心常安在靜中,是非利害,誰能瞞昧我。
新字:此身常放在閒処,栄辱得失,誰能差遺我。此心常安在静中,是非利害,誰能瞞昧我。
書き下し
此の身を常に閑処に放在せば、栄辱得失も、誰か能く我を差遺せん。此の心を常に静中に安在せば、是非利害も、誰か能く我を瞞昧せん。
現代語訳
この身を常に閑かな所に置けば、栄誉も屈辱も得失も、誰が私を動かせよう。この心を常に静けさの中に置けば、是非も利害も、誰が私を欺けよう。
解説
自分の身を常に閑かで落ち着いた場所に置くことができれば、栄誉や屈辱、得することや失うことといった世間の評価に、心が惑わされることはありません。また、心を常に静けさの中に保つことができれば、何が正しく、何が間違っているか、何が自分にとって利益で、何が害になるかといった判断において、誰かに欺かれたり、見誤ったりすることもなくなります。外からの影響を受けにくい心の状態を保つことが、穏やかな日々を送る鍵となります。
この章句が説くこと
此身常放在閑処栄辱得失誰能差遺我此心常安在静中
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