菜根譚 / 後集
出世之道,即在涉世中,不必絶人以逃世。了心之功,即在盡心內,不必絶欲以灰心。
新字:出世之道,即在渉世中,不必絶人以逃世。了心之功,即在尽心内,不必絶欲以灰心。
書き下し
世を出づるの道は、即ち世を渉る中に在り。必ずしも人を絶ちて以て世を逃れず。心を了するの功は、即ち心を尽くす内に在り。必ずしも欲を絶ちて以て心を灰にせず。
現代語訳
世を出る道は、まさに世を渡る中にある。必ずしも人を絶って世を逃れるのではない。心を了する功は、まさに心を尽くす内にある。必ずしも欲を絶って心を灰にするのではない。
解説
世俗から離れて悟りを開く道は、必ずしも人との関わりを断ち、世間から逃れることではありません。むしろ、日々の生活や仕事の中で、人々と関わりながらその中に身を置くことで見出せるものです。また、心を完全に理解し、完成させるための努力も、欲を一切断ち切って心を無にすることではなく、目の前のことに心を尽くし、真摯に取り組む中でこそ達成されます。現実から逃げず、その中でどう向き合うかが大切なのです。
この章句が説くこと
出世之道即在渉世中不必絶人以逃世了心之功即在尽心内