菜根譚 / 後集
蘆花被下,臥雪眠雲,保全得一窩夜氣。竹葉杯中,吟風弄月,躱離了萬丈紅塵。
新字:蘆花被下,臥雪眠雲,保全得一窩夜気。竹葉杯中,吟風弄月,躱離了万丈紅塵。
書き下し
蘆花の被の下、雪に臥し雲に眠り、一窩の夜気を保全し得たり。竹葉の杯の中、風に吟じ月を弄び、万丈の紅塵を躱離(だり)し了る。
現代語訳
蘆の花の布団の下で、雪に臥し雲に眠り、一つの巣の夜気を保つことができた。竹の葉の杯の中で、風に吟じ月を弄び、万丈の俗塵から逃れ切った。
解説
質素な蘆の花の布団に寝て、雪や雲を眺めながら過ごす。竹の葉を杯にして、風の音に耳を傾け、月を愛でる。このような簡素な暮らしの中にこそ、俗世の煩わしさから離れ、心穏やかに過ごす真の豊かさがあります。豪華なものや便利なものに囲まれていなくても、自然の中のシンプルな要素に目を向けることで、日々の喧騒から距離を置き、自分自身の内なる静けさを保つことができるでしょう。
この章句が説くこと
蘆花被下臥雪眠雲保全得一窩夜気竹葉杯中吟風弄月躱離了万丈紅塵