菜根譚 / 後集
孤雲出岫,去留一無所係。朗鏡懸空,靜躁兩不相干。
新字:孤雲出岫,去留一無所係。朗鏡懸空,静躁両不相干。
書き下し
孤雲は岫(しゅう)を出づ。去留は一に係る所無し。朗鏡は空に懸かる。静躁は両つながら相い干せず。
現代語訳
ひとひらの雲が山の穴から出る。去るも留まるも、何にも縛られない。明るい鏡が空に懸かる。静かも騒がしいも、どちらも関わらない。
解説
雲は、去るも留まるも自由。鏡は、下が静かでも騒がしくも、ただ映す。どちらも、外の状況に影響されない。関わらないのではなく、影響されない。この距離感が、自在さの正体です。