菜根譚 / 後集
矜名,不若逃名趣。練事,何如省事閒。
書き下し
名を矜るは、名を逃るるの趣に若かず。事を練るは、事を省くの閑に何如ぞ。
現代語訳
名を誇るのは、名から逃れる趣に及ばない。事に習熟するのは、事を減らす閑かさに、どうして及ぼう。
解説
自分の名前や功績を誇示するよりも、むしろそうした名声から離れて、静かに生きることにこそ、本当の趣があります。また、仕事のスキルを磨き、複雑な事柄を巧みに処理することに長けるよりも、そもそも不必要な仕事を減らし、心にゆとりを持つことの方が、どれほど価値があるでしょうか。常に何かを追い求めるのではなく、手放すことや減らすことに目を向けることで、より本質的な豊かさや心の自由が得られると教えています。
この章句が説くこと
矜名不若逃名趣練事何如省事閑