菜根譚 / 後集
進步處,便思退步,庶免觸藩之渦。着手時,先圖放手,纔脫騎虎之危。
新字:進歩処,便思退歩,庶免触藩之渦。着手時,先図放手,纔脫騎虎之危。
書き下し
進歩の処、便ち退歩を思わば、庶(ちか)くは触藩の渦を免れん。手を着くる時、先ず手を放つを図らば、纔めて騎虎の危を脱せん。
現代語訳
進む所で、退くことを思えば、垣根に角を突っ込む禍を免れるだろう。手をつける時に、先に手を放つことを図れば、初めて虎に乗る危うさから脱せられる。
解説
進む前に、退き方を考える。始める前に、やめ方を考える。「虎に乗る危うさ」。乗った後では、降りられない。出口を確保してから、入る。順序が逆になると、抜けられなくなるのです。