菜根譚 / 後集
熱不必除,而除此熱惱,身常在清凉臺上。窮不可遣,而遣此窮愁,心常居安樂窩中。
新字:熱不必除,而除此熱悩,身常在清凉台上。窮不可遣,而遣此窮愁,心常居安楽窩中。
書き下し
熱は必ずしも除かず。而して此の熱悩を除かば、身は常に清涼台上に在り。窮は遣るべからず。而して此の窮愁を遣らば、心は常に安楽窩中に居る。
現代語訳
暑さは必ずしも除けない。しかしこの暑さへの悩みを除けば、身は常に涼しい台の上にある。困窮は追い払えない。しかしこの困窮への憂いを追い払えば、心は常に安楽な巣の中にいる。
解説
暑さや貧しさといった、変えられない現実そのものを消し去ることは難しいかもしれません。しかし、その現実に対する「悩み」や「憂い」は、自分の心の持ち方次第で手放すことができます。たとえば、暑さを嘆くのではなく、涼しい場所を想像したり、工夫して過ごしたりする。貧しさを悲観するのではなく、今あるものに感謝し、心の豊かさを見出す。変えられないものを受け入れ、変えられる自分の心の反応を変えることで、どんな状況でも穏やかにいられるのです。
この章句が説くこと
熱不必除而除此熱悩身常在清凉台上窮不可遣而遣此窮愁
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