菜根譚 / 後集
忙處不亂性,須閒處心神養得清。死時不動心,須生時事物看得破。
新字:忙処不乱性,須閒処心神養得清。死時不動心,須生時事物看得破。
書き下し
忙処に性を乱さずんば、須らく閑処に心神を養い得て清かるべし。死時に心を動ぜずんば、須らく生時に事物を看得て破るべし。
現代語訳
忙しい所で本性を乱さないためには、閑かな所で心と精神を養って清らかにしておくべきだ。死ぬ時に心を動じさせないためには、生きている時に事物を見破っておくべきだ。
解説
忙しい状況で冷静さを保つためには、普段の穏やかな時間にいかに心を整え、精神を養っているかが問われます。また、人生の終わりに動揺しないためには、生きている間に物事の本質を見抜き、執着を手放す訓練をしておく必要があります。いざという時に慌てないためには、平穏な時にこそ、来るべき事態に備えて心の準備をしておくことが大切です。準備は、常に余裕のある時にしかできないのです。
この章句が説くこと
忙処不乱性須閑処心神養得清死時不動心須生時事物看得破
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菜根譚・前集忙裏に閑を偸まんとせば、須らく先ず閑時に向かいて個の把柄を討(たず)ぬべし。鬧中に静を取らんとせば、須らく先ず静裏より個の根基を立つべし。然らずんば、境に因りて遷り、時に随いて靡(なび)かざる有らず。
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