菜根譚 / 後集
爭先的徑路窄,退後一步自寬平一步。濃艷的滋味短,清淡一分自悠長一分。
新字:争先的径路窄,退後一歩自寛平一歩。濃艶的滋味短,清淡一分自悠長一分。
書き下し
先を争うの径路は窄し。一歩を退後せば自ら一歩寛平なり。濃艶の滋味は短し。一分を清淡にせば自ら一分悠長なり。
現代語訳
先を争う小道は狭い。一歩退けば、自ずと一歩広く平らかになる。濃く艶やかな味わいは短い。一分だけ淡くすれば、自ずと一分だけ長くなる。
解説
誰もが先を争う道は、常に混雑し、息苦しいものです。しかし、一歩引いて周りを見渡せば、意外にもゆったりとした広い道が見つかることがあります。また、刺激的で派手な喜びは、一瞬で色あせてしまうもの。少し控えめに、清らかな味わいを求めることで、その喜びは長く心に残り、持続する満足感をもたらします。無理に競争せず、自分のペースで、穏やかな選択をすることが、心のゆとりを生む鍵となるでしょう。
この章句が説くこと
争先的径路窄退後一歩自寛平一歩濃艶的滋味短清淡一分自悠長一分