菜根譚 / 後集
爭先的徑路窄,退後一步自寬平一步。濃艷的滋味短,清淡一分自悠長一分。
新字:争先的径路窄,退後一歩自寛平一歩。濃艶的滋味短,清淡一分自悠長一分。
書き下し
先を争うの径路は窄し。一歩を退後せば自ら一歩寛平なり。濃艶の滋味は短し。一分を清淡にせば自ら一分悠長なり。
現代語訳
先を争う小道は狭い。一歩退けば、自ずと一歩広く平らかになる。濃く艶やかな味わいは短い。一分だけ淡くすれば、自ずと一分だけ長くなる。
解説
誰もが先を争う道は、常に混雑し、息苦しいものです。しかし、一歩引いて周りを見渡せば、意外にもゆったりとした広い道が見つかることがあります。また、刺激的で派手な喜びは、一瞬で色あせてしまうもの。少し控えめに、清らかな味わいを求めることで、その喜びは長く心に残り、持続する満足感をもたらします。無理に競争せず、自分のペースで、穏やかな選択をすることが、心のゆとりを生む鍵となるでしょう。
この章句が説くこと
争先的径路窄退後一歩自寛平一歩濃艶的滋味短清淡一分自悠長一分
関連する章句
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菜根譚・前集径路の窄き処は、一歩を留めて人と行かしむ。滋味の濃きは、三分を減じて人に譲りて嗜ましむ。此れ是れ世を渉るの一極安楽の法なり。
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菜根譚・後集炎に趨り勢に附するの禍は、甚だ惨にして亦た甚だ速やかなり。恬に棲み逸を守るの味は、最も淡くして亦た最も長し。
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菜根譚・前集世に処するには一歩を譲るを高しと為す。歩を退くは即ち歩を進むるの張本なり。人を待つには一分を寛くするは是れ福なり。人を利するは実に己を利するの根基なり。
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菜根譚・後集人生、一分を減省せば、便ち一分を超脱す。交遊を減ぜば便ち紛擾を免れ、言語を減ぜば便ち愆尤寡なく、思慮を減ぜば則ち精神耗せず、聡明を減ぜば則ち混沌完かるべし。彼の日に減ずるを求めずして日に増すを求むる者は、真に此の生を桎梏するかな。
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『酔古堂剣掃』集醒・一步を留めて人に與へて行かしむ徑路の窄き處は、一步を留めて人に與へて行かしむ。 滋味の濃き的は、三分を減じて人に讓りて嗜ましむ。 此れは是れ世を涉る一の極めて安樂なる法なり。
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