菜根譚 / 後集
趨炎附勢之禍,甚慘亦甚速。棲恬守逸之味,最淡亦最長。
新字:趨炎附勢之禍,甚惨亦甚速。棲恬守逸之味,最淡亦最長。
書き下し
炎に趨り勢に附するの禍は、甚だ惨にして亦た甚だ速やかなり。恬に棲み逸を守るの味は、最も淡くして亦た最も長し。
現代語訳
権勢に走り勢いに付く禍は、はなはだ惨めで、はなはだ速い。安らかに棲み、のんびりと守る味わいは、最も淡く、最も長い。
解説
目先の利益や権力に飛びつく生き方は、一見華やかでも、すぐに惨めな結果を招きがちです。一方で、穏やかに、自分のペースで日々を過ごすことは、地味に映るかもしれません。しかし、その淡々とした営みの中にこそ、長く続く本当の充足感や心の平安があるのではないでしょうか。何を選び、何を大切にするかは自分次第。焦らず、自分の価値観に合った道を見つけることが、後悔のない人生につながります。
この章句が説くこと
趨炎附勢之禍甚惨亦甚速棲恬守逸之味最淡亦最長