菜根譚 / 後集
都來眼前事,知足者仙境,不知足者凡境。縂出世上因,善用者生機,不善用者殺機。
新字:都来眼前事,知足者仙境,不知足者凡境。縂出世上因,善用者生機,不善用者殺機。
書き下し
都(すべ)て眼前の事に来たる。足るを知る者は仙境、足るを知らざる者は凡境なり。総て世上の因に出づ。善く用うる者は生機、善く用いざる者は殺機なり。
現代語訳
すべては目の前の事に帰する。足るを知る者には仙境であり、足るを知らない者には凡境である。すべては世の因縁から出る。善く用いる者には生きる働きとなり、善く用いない者には殺す働きとなる。
解説
同じ目の前の事が、仙境にも凡境にもなる。同じ因縁が、生の働きにも死の働きにもなる。分かれ目は、足るを知るかどうか、善く用いるかどうか。外の条件は、同じなのです。