菜根譚 / 後集
延促由於一念,寬窄係之寸心。故機閒者,一日遙於千古,意廣者,斗室寬若兩閒。
新字:延促由於一念,寛窄係之寸心。故機閒者,一日遥於千古,意広者,斗室寛若両閒。
書き下し
延促は一念に由り、寛窄は寸心に係る。故に機閑なる者は、一日も千古より遥かに、意広き者は、斗室も両間の如く寛し。
現代語訳
時間の長短は一念による。広さ狭さは、わずかな心にかかっている。だから心の働きが閑かな者は、一日が千年より長く、意が広い者は、狭い部屋が天地のように広い。
解説
時間の長さや空間の広さは、物理的な条件だけで決まるものではありません。私たちの心の状態が、その感じ方を大きく左右します。心が穏やかでゆったりしていれば、たとえ短い一日でも千年ものように長く感じられるでしょう。また、心が広くおおらかであれば、狭い部屋にいても、まるで天地のように広々とした空間にいるように感じられます。私たちの現実とは、外の条件よりも、心のあり方によって作られるものなのです。
この章句が説くこと
延促由於一念寛窄係之寸心機閑者一日遥於千古
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