菜根譚 / 後集
從冷視熱,然後知熱處之奔馳無益。從冗入閒,然後覺閒中之滋味最長。
新字:従冷視熱,然後知熱処之奔馳無益。従冗入閒,然後覚閒中之滋味最長。
書き下し
冷より熱を視て、然る後に熱処の奔馳の益無きを知る。冗より閑に入りて、然る後に閑中の滋味の最も長きを覚ゆ。
現代語訳
冷めた所から熱い所を見て、初めて熱い所で走り回ることに益がないと知る。煩雑さから閑かさに入って、初めて閑かさの中の味わいが最も長いと気づく。
解説
何かに熱中している最中には、その行動が本当に有益なのかどうか、冷静に判断できないことがあります。一度その状況から離れ、客観的な視点から見つめ直すことで、初めてその行動の無益さに気づくものです。また、忙しさに追われている間は、静かな時間の価値が分かりにくいですが、一度その喧騒から抜け出して心穏やかな時を過ごせば、そのかけがえのない味わいに気づくでしょう。中にいるだけでは見えない真実があるのです。
この章句が説くこと
従冷視熱然後知熱処之奔馳無益従冗入閑然後覚閑中之滋味最長