菜根譚 / 後集
石火光中,爭長競短。幾何光陰。蝸牛角上,較雌論雄。許大世界。
新字:石火光中,争長競短。幾何光陰。蝸牛角上,較雌論雄。許大世界。
書き下し
石火の光中に、長を争い短を競う。幾何の光陰ぞ。蝸牛の角上に、雌を較べ雄を論ず。許大の世界ぞ。
現代語訳
火打ち石の一瞬の光の中で、長い短いを争う。どれほどの時間だというのか。カタツムリの角の上で、優劣を論じる。どれほどの世界だというのか。
解説
私たちは、まるで火打ち石の一瞬の閃光の中で、誰が優れているか、劣っているかと争い、カタツムリの角のようなごく狭い世界で、勝った負けたと騒ぎ立てています。しかし、その争いの舞台や、それに費やす時間は、どれほどのものなのでしょうか。一度立ち止まって、その争いを外から客観的に見てみれば、いかにそれが取るに足らないことか、そしてもっと大切なことがあると気づかされるはずです。
この章句が説くこと
石火光中争長競短幾何光陰蝸牛角上較雌論雄許大世界