菜根譚 / 後集
山河大地,已屬微塵。而況塵中之塵。血肉身軀,且歸泡影。而況影外之影。非上上智,無了了心。
新字:山河大地,已属微塵。而況塵中之塵。血肉身軀,且帰泡影。而況影外之影。非上上智,無了了心。
書き下し
山河大地も、已に微塵に属す。而るに況んや塵中の塵をや。血肉の身躯も、且つ泡影に帰す。而るに況んや影外の影をや。上上の智に非ずんば、了了の心無し。
現代語訳
山河も大地も、すでに微塵に属する。まして、その塵の中の塵はなおさらだ。血肉の身体も、やがて泡と影に帰する。まして、その影の外の影はなおさらだ。最上の知でなければ、明らかな心はない。
解説
山や大地といった雄大なものも、宇宙から見れば小さな塵にすぎません。まして、その塵の中の私たち人間や、私たちが執着する地位や財産などは、さらに取るに足らないもの。私たちの肉体でさえ、いずれは泡や影のように消えていく運命です。この壮大な視点から物事を見つめれば、普段囚われている小さなこだわりや悩みがいかに些細なものかが見えてくるでしょう。真に明晰な心とは、この真理を悟ることです。
この章句が説くこと
山河大地已属微塵而況塵中之塵血肉身躯且帰泡影