菜根譚 / 後集
鳥語蟲聲,縂是傳心之訣。花英草色,無非見道之文。學者,要天機清徹,胸次玲瓏,觸物皆有會心處。
新字:鳥語虫声,縂是伝心之訣。花英草色,無非見道之文。学者,要天機清徹,胸次玲瓏,触物皆有会心処。
書き下し
鳥語虫声は、総て是れ心を伝うるの訣なり。花英草色は、道を見るの文に非ざる無し。学者は、天機清徹、胸次玲瓏にして、物に触れて皆な会心の処有るを要す。
現代語訳
鳥の声も虫の音も、すべて心を伝える秘訣である。花の輝きも草の色も、道を見るための文でないものはない。学ぶ者は、天の働きが清く澄み、胸のうちが玲瓏として、物に触れるたびに心に適う所があるようであるべきだ。
解説
鳥のさえずりや虫の音、花の色や草の輝き、これら自然界のあらゆるものが、私たちに大切な教えを伝えています。しかし、そのメッセージを受け取るには、私たちの心が澄み切っていて、物事の本質を捉える柔軟な感性が必要です。心が曇っていたり、固定観念にとらわれていると、目の前の豊かな情報を見過ごしてしまいます。常に心を開き、あらゆるものから学びを得ようとする姿勢が、成長には不可欠です。
この章句が説くこと
鳥語虫声総是伝心之訣要天機清徹胸次玲瓏触物皆有会心処