菜根譚 / 後集
歲月本長。而忙者自促。天地本寬,而鄙者自隘。風花雪月本閒,而勞攘者自冗。
新字:歲月本長。而忙者自促。天地本寛,而鄙者自隘。風花雪月本閒,而労攘者自冗。
書き下し
歳月は本と長し。而して忙しき者は自ら促(せま)る。天地は本と寛し。而して鄙しき者は自ら隘(せま)し。風花雪月は本と閑なり。而して労攘する者は自ら冗なり。
現代語訳
歳月はもともと長い。しかし忙しい者は、自ら短くする。天地はもともと広い。しかし卑しい者は、自ら狭くする。風や花や雪や月はもともと閑かである。しかしあくせくする者は、自ら煩雑にする。
解説
時間も、空間も、自然も、本来は豊かです。それを狭くしているのは、自分。「忙しい者は、自ら短くする」。時間がないのではなく、そう感じる心があるだけ。制約は、外ではなく内にあるのです。