菜根譚 / 後集
鷽花茂而山濃谷艷,縂是乾坤之幻境。水木落而石瘦崕枯,纔見天地之真吾。
新字:鷽花茂而山濃谷艶,縂是乾坤之幻境。水木落而石瘦崕枯,纔見天地之真吾。
書き下し
鶯花茂りて山濃く谷艶なるは、総て是れ乾坤の幻境なり。水木落ちて石痩せ崖枯るるは、纔(はじ)めて天地の真吾を見る。
現代語訳
鶯が鳴き花が茂り、山が濃く谷が艶やかなのは、みな天地の幻の境地である。水が涸れ木が落ち、石が痩せ崖が枯れて、初めて天地の本当の姿を見る。
解説
春の華やかさは、幻。冬の枯れた姿こそ、本当の姿。飾りが落ちた時に、骨格が見える。人も同じで、順調な時の姿は分かりません。すべてが剥がれた時に、その人の本体が現れるのです。