菜根譚 / 前集
君子處患難而不憂,當宴遊而益加惕慮;遇權豪而不懼,對惸獨而反若驚心。
新字:君子処患難而不憂,当宴遊而益加惕慮;遇権豪而不懼,対惸独而反若驚心。
書き下し
君子は患難に処りて憂えず。宴遊に当たりて益ます惕慮を加う。権豪に遇いて懼れず。惸独(けいどく)に対して反りて驚心するが若し。
現代語訳
君子は、患難にあっても憂えない。宴と遊びに当たって、いっそう恐れ慮る。権力者や豪族に会っても恐れない。孤独で寄る辺のない者に対しては、かえって驚き心を痛めるようである。
解説
本当に心の強い人は、困難な状況に直面しても冷静さを保ち、動揺しません。しかし、楽しいことや贅沢な状況にいる時こそ、かえって気を引き締め、慎重に行動します。また、権力や富を持つ人に対しては臆することなく、対等に接する一方で、孤独で弱い立場の人に対しては、深く心を配り、共感を示すものです。これは、表面的な状況に惑わされず、本質を見極める心のあり方を示しています。
この章句が説くこと
君子処患難而不憂当宴遊而益加惕慮遇権豪而不懼対惸独而反若驚心