菜根譚 / 前集
赤子者,大人之胚胎;秀才者,宰相之基礎。此時若火力不到,陶鑄不純,他日涉世立朝,終難成個令器。
新字:赤子者,大人之胚胎;秀才者,宰相之基礎。此時若火力不到,陶鋳不純,他日渉世立朝,終難成個令器。
書き下し
赤子は、大人の胚胎なり。秀才は、宰相の基礎なり。此の時、若し火力到らず、陶鋳純ならずんば、他日、世を渉り朝に立つも、終に個の令器を成し難し。
現代語訳
赤子は、大人の胚である。秀才は、宰相の基礎である。この時、もし火力が足りず、鋳造が純粋でなければ、後日、世を渡り朝廷に立っても、結局は立派な器を成しがたい。
解説
幼い頃の学びや経験、若い時期に培う基礎力は、その後の人生を形作る上で極めて重要です。例えば、仕事のスキルや人間関係の築き方、困難に立ち向かう心の強さなどは、若いうちにいかに真剣に向き合い、鍛錬したかで、将来の「器」の大きさが決まります。この時期に手を抜いたり、安易な道を選んだりすると、後になってから挽回するのは難しいもの。今この瞬間の努力が、未来の自分を創る土台となるのです。
この章句が説くこと
赤子者大人之胚胎秀才者宰相之基礎此時若火力不到陶鋳不純