菜根譚 / 前集
口乃心之門,守口不密,洩盡真機;意乃心之足,防意不嚴,走盡邪蹊。
新字:口乃心之門,守口不密,洩尽真機;意乃心之足,防意不厳,走尽邪蹊。
書き下し
口は乃ち心の門なり。口を守ること密ならずんば、真機を洩らし尽くす。意は乃ち心の足なり。意を防ぐこと厳ならずんば、邪蹊を走り尽くす。
現代語訳
口は心の門である。口を守ることが厳密でなければ、真の機微をすべて漏らしてしまう。意は心の足である。意を防ぐことが厳しくなければ、邪な小道をすべて走ってしまう。
解説
口は心の入り口であり、その管理が甘いと、本当に大切な情報や秘めた思いが意図せず漏れてしまいます。また、心に浮かぶ思いは足のようなもので、厳しく律しなければ、いつの間にか悪い方向へと進んでしまう危険があるでしょう。言葉も思考も、放っておけば勝手に外へと向かい、トラブルや後悔の元となりかねません。これらをただ閉ざすのではなく、常に意識して見張る「番をする」姿勢が、自分を守り、誠実に生きる上で不可欠です。
この章句が説くこと
口乃心之門守口不密洩尽真機意乃心之足防意不厳走尽邪蹊