菜根譚 / 前集
不可乘喜而輕諾,不可因醉而生嗔,不可乘快而多事,不可因倦而鮮終。
新字:不可乗喜而輕諾,不可因酔而生嗔,不可乗快而多事,不可因倦而鮮終。
書き下し
喜に乗じて軽々しく諾すべからず。醉に因りて嗔を生ずべからず。快に乗じて事を多くすべからず。倦に因りて終わりを鮮(すく)なくすべからず。
現代語訳
喜びに乗じて、軽々しく承諾してはならない。酔いによって、怒りを生じてはならない。快さに乗じて、事を多くしてはならない。倦怠によって、終わりをおろそかにしてはならない。
解説
喜び、酔い、快さ、倦怠。四つの状態が、判断を狂わせます。特に「快さに乗じて、事を多くする」。調子が良い時に、あれこれ引き受ける。後で必ず苦しくなります。感情の高低が、約束を歪めるのです。