菜根譚 / 前集
不可乘喜而輕諾,不可因醉而生嗔,不可乘快而多事,不可因倦而鮮終。
新字:不可乗喜而軽諾,不可因酔而生嗔,不可乗快而多事,不可因倦而鮮終。
書き下し
喜に乗じて軽々しく諾すべからず。醉に因りて嗔を生ずべからず。快に乗じて事を多くすべからず。倦に因りて終わりを鮮(すく)なくすべからず。
現代語訳
喜びに乗じて、軽々しく承諾してはならない。酔いによって、怒りを生じてはならない。快さに乗じて、事を多くしてはならない。倦怠によって、終わりをおろそかにしてはならない。
解説
気分が高揚している時に、安請け合いをしてはいけません。また、お酒に酔って感情的になり、怒りをぶつけることも避けるべきです。調子が良いからといって、あれこれと多くのことを引き受けすぎると、後で負担になるでしょう。そして、疲れているからといって、物事を途中で投げ出したり、終わりを雑にしたりしてはなりません。感情の波に流されず、冷静な判断を保つことが、信頼を守り、後悔しないために重要です。
この章句が説くこと
不可乗喜而軽諾不可因酔而生嗔不可乗快而多事不可因倦而鮮終