菜根譚 / 前集
聞惡不可就惡,恐為讒夫洩怒;聞善不可急親,恐引奸人進身。
新字:聞悪不可就悪,恐為讒夫洩怒;聞善不可急親,恐引奸人進身。
書き下し
悪を聞くも就ち悪む可からず。讒夫の怒を洩らす為ならんことを恐る。善を聞くも急に親しむべからず。奸人の身を進むるを引かんことを恐る。
現代語訳
悪い評判を聞いても、すぐに憎んではならない。讒言する者が怒りを晴らすためかもしれないと恐れる。良い評判を聞いても、急に親しくなってはならない。奸人が身を売り込むために引き入れたのかもしれないと恐れる。
解説
悪い評判も、良い評判も、すぐには信じない。どちらも、誰かの意図で流されているかもしれない。情報には、必ず送り手がいる。その動機を疑う。評判で人を判断することの、危うさです。