菜根譚 / 前集
日既暮而猶煙霞絢爛,歲將晚而更橙橘芳馨。故末路晚年,君子更宜精神百倍。
新字:日既暮而猶煙霞絢爛,歲将晩而更橙橘芳馨。故末路晩年,君子更宜精神百倍。
書き下し
日既に暮れて猶お烟霞絢爛たり。歳将に晩れんとして更に橙橘芳馨たり。故に末路晩年、君子は更に宜しく精神百倍すべし。
現代語訳
日はすでに暮れても、なお夕焼けは絢爛としている。年が暮れようとして、なお橙や橘が香り高い。だから終わりの道、晩年において、君子はいっそう精神を百倍にすべきである。
解説
日が暮れる時に、夕焼けが最も美しい。年の暮れに、柑橘が最も香る。終わりに近づくほど、輝きが増すものがある。「晩年こそ、精神を百倍に」。終わりだから緩める、のではないのです。