菜根譚 / 前集
日既暮而猶煙霞絢爛,歲將晚而更橙橘芳馨。故末路晚年,君子更宜精神百倍。
新字:日既暮而猶煙霞絢爛,歳将晩而更橙橘芳馨。故末路晩年,君子更宜精神百倍。
書き下し
日既に暮れて猶お烟霞絢爛たり。歳将に晩れんとして更に橙橘芳馨たり。故に末路晩年、君子は更に宜しく精神百倍すべし。
現代語訳
日はすでに暮れても、なお夕焼けは絢爛としている。年が暮れようとして、なお橙や橘が香り高い。だから終わりの道、晩年において、君子はいっそう精神を百倍にすべきである。
解説
日が暮れる時に夕焼けが最も美しく、年の終わりに柑橘が最も香るように、物事の終わり際こそ、その真価が問われることがあります。プロジェクトの最終局面や、人生の節目においても、終わりだからと気を緩めるのではなく、むしろこれまで以上に集中し、情熱を傾けるべきだとこの一節は教えています。最後のひと踏ん張りが、全体の印象を決定づけ、それまでの努力をより一層輝かせる。終わりを意識することで、新たな活力が湧き、最高の締めくくりを目指せるでしょう。
この章句が説くこと
日既暮而猶烟霞絢爛故末路晩年君子更宜精神百倍