菜根譚 / 前集
縱欲之病可醫,而執理之病難醫;事物之障可除,而義理之障難除。
新字:縦欲之病可医,而執理之病難医;事物之障可除,而義理之障難除。
書き下し
縦欲の病は医すべし。而して理を執るの病は医し難し。事物の障は除くべし。而して義理の障は除き難し。
現代語訳
欲をほしいままにする病は、治せる。しかし道理を握りしめる病は、治しにくい。事物の障りは、除ける。しかし義理の障りは、除きにくい。
解説
欲望に溺れる過ちは、本人も問題だと自覚しているため、改善の余地があります。しかし、自分の信じる「道理」や「正しさ」に固執しすぎる態度は、なかなか変えにくいものです。なぜなら、本人はそれが正しいと信じ込んでいるからです。物事の障害は取り除けても、凝り固まった考え方による心の障害は、より根深く、柔軟な思考を妨げます。時には自分の「正しさ」を疑う視点も必要かもしれません。
この章句が説くこと
縦欲之病可医而執理之病難医義理之障難除欲望
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