菜根譚 / 前集
居官有二語,曰:「惟公則生明,惟廉則生威。」居家有二語,曰:「惟恕則情平,惟儉則用足。」
新字:居官有二語,曰:「惟公則生明,惟廉則生威。」居家有二語,曰:「惟恕則情平,惟倹則用足。」
書き下し
官に居るに二語有り。曰く、「惟だ公なれば則ち明を生じ、惟だ廉なれば則ち威を生ず」と。家に居るに二語有り。曰く、「惟だ恕なれば則ち情平らかに、惟だ倹なれば則ち用足る」と。
現代語訳
官にあるには二つの言葉がある。「公正であれば明が生じ、清廉であれば威が生じる」。家にあるには二つの言葉がある。「恕であれば情が平らかになり、倹約であれば用が足りる」。
解説
仕事では、公正な態度が状況を明確にし、清廉な振る舞いが信頼と威厳を生みます。家庭やプライベートでは、相手を思いやる心が穏やかな関係を築き、質素な暮らしが心の充足をもたらします。これらは、他人を操作する技術ではなく、自分自身の内面を整えることの大切さを示しています。自分のあり方が定まれば、周囲の状況も自然と良い方向へと向かうでしょう。
この章句が説くこと
惟公則生明惟廉則生威惟恕則情平惟倹則用足