菜根譚 / 前集
不昧己心,不盡人情,不竭物力;三者可以為天地立心,為生民立命,為子孫造福。
新字:不昧己心,不尽人情,不竭物力;三者可以為天地立心,為生民立命,為子孫造福。
書き下し
己が心を昧まさず、人の情を尽くさず、物の力を竭くさず。三者は以て天地の為に心を立て、生民の為に命を立て、子孫の為に福を造るべし。
現代語訳
自分の心を曇らせず、人の情を尽くさせず、物の力を使い尽くさない。この三つは、天地のために心を立て、民のために命を立て、子孫のために福を造ることができる。
解説
自分の心に嘘をつかず、他者の善意を頼りすぎず、手持ちの資源を使い果たさない。これらは、日々の生活や仕事において、余白とゆとりを意識する姿勢です。すべてを使い切ることは、一時的な効率を追求するようでいて、実は未来の可能性を狭めてしまいます。少しの余力を残すことで、予期せぬ変化に対応でき、長期的な豊かさや安定へと繋がるでしょう。
この章句が説くこと
不昧己心不尽人情不竭物力三者可以為天地立心