菜根譚 / 前集
誇逞功業,炫耀文章,皆是靠外物做人。不知心體瑩然,本來不失,即無寸功隻字,亦自有堂堂正正做人處。
新字:誇逞功業,炫耀文章,皆是靠外物做人。不知心体瑩然,本来不失,即無寸功隻字,亦自有堂堂正正做人処。
書き下し
功業を誇逞し、文章を炫耀するは、皆な是れ外物に靠(よ)りて人と做(な)るなり。知らず、心体は瑩然として、本来失せず。即ち寸功隻字無きも、亦た自ら堂堂正正、人と做る処有るを。
現代語訳
功業を誇り、文章を見せびらかすのは、みな外の物に頼って人となることだ。知らないのだ。心のあり方は澄み切って、本来失われていない。たとえ寸分の功も一字の文もなくとも、自ずと堂々と正々と、人となる場所があることを。
解説
自分の功績や才能をひけらかすことは、外的なものに依存して自分を確立しようとする行為です。しかし、それらは失われれば、自己の存在意義も揺らぎかねません。本当の自分とは、心の奥底に宿る、澄み切った揺るぎない本質のこと。たとえ目に見える実績や特別な能力が何もなくても、その本質を大切にすることで、私たちは誰でも堂々と、自分らしく生きることができます。外からの評価に左右されず、内なる誠実さや尊厳を拠り所とすること。それが、真に豊かな人生を送るための基盤となるでしょう。
この章句が説くこと
誇逞功業炫耀文章皆是靠外物做人即無寸功隻字亦自有堂堂正正做人処