菜根譚 / 前集
陰謀怪習,異行奇能,俱是涉世的禍胎。殺身的利器,只一個庸德庸行,便可以完混沌而召和平。
新字:陰謀怪習,異行奇能,倶是渉世的禍胎。殺身的利器,只一個庸徳庸行,便可以完混沌而召和平。
書き下し
陰謀怪習、異行奇能は、倶に是れ世を渉るの禍胎、身を殺すの利器なり。只だ一個の庸徳庸行のみ、便ち以て混沌を完うして和平を召くべし。
現代語訳
陰謀や怪しい習慣、変わった行いや奇抜な能力は、みな世を渡る禍の種であり、身を殺す武器である。ただ一つ、平凡な徳と平凡な行いだけが、混沌を全うして和平を招くことができる。
解説
奇抜な才能や人目を引く行動は、一見すると世を渡る上で有利に見えるかもしれません。しかし、それらは時に災いの種となり、自分自身を滅ぼす危険な武器にもなり得るとこの言葉は警告します。むしろ、特別なものではない「平凡な徳」と「地道な行い」こそが、混沌とした状況を穏やかに収め、平和を招く真の力となるのです。目立つことや人とは違うことを追い求めるよりも、日々の誠実な努力や、当たり前の倫理観を大切にすること。それが、どんな時代や環境においても、安定した心の状態と周囲との調和を築くための最も確かな道となるでしょう。
この章句が説くこと
異行奇能倶是渉世的禍胎殺身的利器只一個庸徳庸行慎重
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