菜根譚 / 前集
憑意興作為者,隨作則隨止,豈是不退之車輪;從情識解悟者,有悟則有迷,終非常明之燈燭。
新字:憑意興作為者,随作則随止,豈是不退之車輪;従情識解悟者,有悟則有迷,終非常明之灯燭。
書き下し
意興に憑(よ)りて作為する者は、作すに随いて則ち止むに随う。豈に是れ不退の車輪ならんや。情識に従いて解悟する者は、悟る有れば則ち迷う有り。終に常明の燈燭に非ず。
現代語訳
気分に乗じて行う者は、始めるのに従って、やめるのにも従う。どうして退かない車輪であろうか。感情や知識に従って悟る者は、悟ることがあれば、迷うこともある。結局、常に明るい灯火ではない。
解説
気分が乗っている時に始めたことは、気分が変われば簡単にやめてしまいがちです。また、感情や一時的な知識によって得た理解は、状況が変われば迷いを生むこともあります。これらは、常に前進し続ける車輪や、揺るぎなく道を照らす灯火とは言えません。本当に持続する行動や確かな洞察は、一時的な感情や衝動ではなく、もっと深い信念や原理に基づいているべきだと、この一節は私たちに問いかけています。
この章句が説くこと
憑意興作為者随作則随止従情識解悟者有悟則有迷