菜根譚 / 前集
為善不見其益,如草裏東瓜,自應暗長;為惡不見其損,如庭前春雪,勢必潛消。
新字:為善不見其益,如草裏東瓜,自応暗長;為悪不見其損,如庭前春雪,勢必潜消。
書き下し
善を為して其の益を見ざるは、草裏の東瓜の如し。自ら応(まさ)に暗く長ずべし。悪を為して其の損を見ざるは、庭前の春雪の如し。勢い必ず潜かに消えん。
現代語訳
善を行って、その益が見えないのは、草の中の瓜のようだ。自ずと、暗い所で育っている。悪を行って、その損が見えないのは、庭先の春の雪のようだ。勢いとして、必ず密かに消えていく。
解説
善の効果は、草に隠れた瓜のように、見えない所で育っている。悪の害は、春の雪のように、静かに何かを溶かしている。どちらも、見えない。見えないからといって、起きていないわけではないのです。