菜根譚 / 前集
德者事業之基,未有基不固而棟宇堅久者。心者後嗣之本,未有本不立而枝葉茂榮者。
新字:徳者事業之基,未有基不固而棟宇堅久者。心者後嗣之本,未有本不立而枝葉茂栄者。
書き下し
徳は事業の基なり。未だ基固からずして棟宇の堅久なる者有らず。心は後嗣の本なり。未だ本立たずして枝葉の茂栄する者有らず。
現代語訳
徳は事業の基礎である。基礎が固まらずに、建物が堅く長持ちしたためしはない。心は子孫の根本である。根本が立たずに、枝葉が茂り栄えたためしはない。
解説
事業の基礎は徳。子孫の根本は心。どちらも目に見えません。しかし「基礎が固まらずに、建物が堅く長持ちしたためしはない」。見える成果ばかり急ぐと、見えない基礎が抜ける。順序を間違えるのです。