菜根譚 / 前集
德者事業之基,未有基不固而棟宇堅久者。心者後嗣之本,未有本不立而枝葉茂榮者。
新字:徳者事業之基,未有基不固而棟宇堅久者。心者後嗣之本,未有本不立而枝葉茂栄者。
書き下し
徳は事業の基なり。未だ基固からずして棟宇の堅久なる者有らず。心は後嗣の本なり。未だ本立たずして枝葉の茂栄する者有らず。
現代語訳
徳は事業の基礎である。基礎が固まらずに、建物が堅く長持ちしたためしはない。心は子孫の根本である。根本が立たずに、枝葉が茂り栄えたためしはない。
解説
仕事や人生における成功は、目に見える実績や成果ばかりに注目しがちですが、その土台には、誠実さや倫理観といった「徳」が不可欠です。基礎がしっかりしていなければ、どんなに立派な建物も長続きしないように、内面の基盤が揺らいでいれば、一時的な成功もやがて崩れてしまいます。また、家族や次世代の繁栄も、親や先人の心がけが根本となります。目に見えない本質を大切にする順序を間違えないことが、持続的な豊かさへと繋がります。
この章句が説くこと
徳者事業之基未有基不固而棟宇堅久者心者後嗣之本根本
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