菜根譚 / 前集
交市人,不如友山翁;謁朱門,不如親白屋;聽街談巷語,不如聞牧唱樵歌;談今人失德過差,不如述古人嘉言懿行。
新字:交市人,不如友山翁;謁朱門,不如親白屋;聴街談巷語,不如聞牧唱樵歌;談今人失徳過差,不如述古人嘉言懿行。
書き下し
市人に交わるは、山翁を友とするに如かず。朱門に謁するは、白屋に親しむに如かず。街談巷語を聴くは、牧唱樵歌を聞くに如かず。今人の失徳過差を談ずるは、古人の嘉言懿行を述ぶるに如かず。
現代語訳
商人と交わるのは、山の老人を友とするに及ばない。豪邸を訪ねるのは、粗末な家に親しむに及ばない。街の噂話を聴くのは、牧童の歌や木こりの歌を聞くに及ばない。今の人の失徳や過ちを語るのは、古人の良い言葉や立派な行いを述べるに及ばない。
解説
私たちが日頃、誰と交わり、どんな情報に触れ、何を話題にするかは、私たちの心や考え方を形作ります。華やかな場所や刺激的な噂話に惹かれがちですが、この一節は、むしろ素朴で本質的なもの、そして他者の良い行いや教訓に目を向けることの価値を説いています。他人の欠点を語るよりも、過去の賢人の言葉や行動から学ぶ時間を選ぶ。そうした話題の選択が、私たち自身の人間性を豊かにする鍵となるでしょう。
この章句が説くこと
談今人失徳過差不如述古人嘉言懿行謁朱門不如親白屋