菜根譚 / 前集
節義傲青雲,文章高白雪,若不以性情陶鎔之,終為血氣之私,技能之末。
新字:節義傲青雲,文章高白雪,若不以性情陶鎔之,終為血気之私,技能之末。
書き下し
節義は青雲に傲り、文章は白雪より高し。若し性情を以て之を陶鎔せずんば、終に血気の私、技能の末と為らん。
現代語訳
節義は青雲を凌ぎ、文章は白雪より高い。しかし、もし性情によってこれを鍛え溶かさなければ、結局は血気の私情、技能の末端となる。
解説
どんなに素晴らしい才能や技術、あるいは高潔な理念を持っていても、それが個人の感情や表面的な能力に留まり、人間性や人格が伴っていなければ、真の価値を持つことはできません。例えば、優れた文章も、書き手の心がこもっていなければ、ただの技巧に過ぎないでしょう。能力を磨くことと同時に、自身の内面を深く見つめ、誠実な心を育むこと。それが、あらゆる力をより高みへと昇華させる土台となるのです。
この章句が説くこと
節義傲青雲文章高白雪若不以性情陶鎔之終為血気之私