菜根譚 / 前集
作人無點真懇念頭,便成個花子,事事皆虛;涉世無段圓活機趣,便是個木人,處處有礙。
新字:作人無点真懇念頭,便成個花子,事事皆虚;渉世無段円活機趣,便是個木人,処処有礙。
書き下し
人と作りて点の真懇の念頭無くんば、便ち個の花子と成り、事事皆な虚なり。世を渉りて段の円活の機趣無くんば、便ち是れ個の木人にして、処処に礙(さまた)げ有り。
現代語訳
人となって、一点の真の誠意がなければ、たちまち乞食となり、何をしても空虚である。世を渡って、円やかで活き活きした趣がなければ、たちまち木偶の坊となり、どこへ行っても差し障りがある。
解説
人として、心からの誠実さや真剣な気持ちがなければ、どんなに立派な行いも表面的なものとなり、虚しさが残るでしょう。また、世の中を渡っていく上で、状況に応じて柔軟に対応する機転やしなやかさがなければ、頑なになり、あらゆる場面で困難にぶつかってしまいます。この一節は、揺るぎない芯となる誠実さと、変化に対応できる柔軟性の両方が、充実した人生を送るために不可欠だと教えています。
この章句が説くこと
作人無点真懇念頭便成個花子渉世無段円活機趣便是個木人