菜根譚 / 前集
德隨量進,量由識長。故欲厚其德,不可不弘其量;欲弘其量,不可不大其識。
新字:徳随量進,量由識長。故欲厚其徳,不可不弘其量;欲弘其量,不可不大其識。
書き下し
徳は量に随いて進み、量は識に由りて長ず。故に其の徳を厚くせんと欲せば、其の量を弘めざるべからず。其の量を弘めんと欲せば、其の識を大にせざるべからず。
現代語訳
徳は度量に従って進み、度量は見識によって伸びる。だからその徳を厚くしようとするなら、その度量を広げなければならない。その度量を広げようとするなら、その見識を大きくしなければならない。
解説
人間としての徳を深めたいと願うなら、まず物事を広く受け止める度量を養うことが大切です。そして、その度量を広げるためには、様々な知識や経験を通じて、自身の見識を大きくしていく必要があります。徳は、直接「作ろう」として生まれるものではありません。多様な視点から学び、理解を深めることで、心の器が広がり、結果として自然と人としての魅力や誠実さが育っていくのです。
この章句が説くこと
徳随量進量由識長欲厚其徳不可不弘其量