菜根譚 / 前集
功過不容少混,混則人懷惰墮之心;恩仇不可太明,明則人起攜貳之志。
新字:功過不容少混,混則人懐惰堕之心;恩仇不可太明,明則人起攜貳之志。
書き下し
功過は少しも混ずるを容れず。混ずれば則ち人は惰墮の心を懐く。恩仇は太(はなは)だ明らかなるべからず。明らかなれば則ち人は攜貳(けいじ)の志を起こす。
現代語訳
功と過は、少しも混ぜてはならない。混ぜれば、人は怠け崩れる心を抱く。恩と仇は、あまりに明らかにしてはならない。明らかにすれば、人は離れ背く志を起こす。
解説
功と過は、はっきり分ける。恩と仇は、曖昧にする。区別すべきものと、曖昧にすべきものが、逆です。評価は厳密に、感情は緩やかに。感情を厳密に区別すると、人は離れていくのです。