菜根譚 / 前集
毋因群疑而阻獨見,毋任己意而廢人言,毋私小惠而傷大體,毋借公論以快私情。
新字:毋因群疑而阻独見,毋任己意而廃人言,毋私小恵而傷大体,毋借公論以快私情。
書き下し
群疑に因りて独見を阻む毋かれ。己が意に任せて人言を廃する毋かれ。小恵に私して大体を傷る毋かれ。公論を借りて以て私情を快くする毋かれ。
現代語訳
多くの疑いによって、独自の見解を阻んではならない。自分の考えに任せて、人の言葉を退けてはならない。小さな恩恵に私心を寄せて、大局を損なってはならない。公の議論を借りて、私情を晴らしてはならない。
解説
多くの人が反対するからといって、自分の独自の考えを諦めてはいけません。また、自分の意見ばかりに固執し、他人の言葉に耳を傾けないのも良くありません。小さな個人的な恩恵のために、組織や全体の利益を損なうことも避けるべきです。そして最も注意すべきは、公の議論や正論を盾にして、実は自分の私的な感情や恨みを晴らそうとすること。私たちは、仕事や日々の判断において、こうした心の偏りがないか、常に自分の動機を深く見つめ直す必要があります。
この章句が説くこと
毋因群疑而阻独見毋借公論以快私情自制
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