菜根譚 / 前集
吾身一小天地也,使喜怒不愆,好惡有則,便是燮理的工夫;天地一大父母也,使民無怨咨,物無氛疹,亦是敦睦的氣象。
新字:吾身一小天地也,使喜怒不愆,好悪有則,便是燮理的工夫;天地一大父母也,使民無怨咨,物無氛疹,亦是敦睦的気象。
書き下し
吾が身は一小天地なり。喜怒をして愆(あやま)らず、好悪をして則有らしめば、便ち是れ燮理(しょうり)の工夫なり。天地は一大父母なり。民をして怨咨無く、物をして氛疹(ふんしん)無からしめば、亦た是れ敦睦の気象なり。
現代語訳
我が身は一つの小さな天地である。喜怒が過たず、好悪に節度があれば、それが調和を整える工夫である。天地は一つの大きな父母である。民に怨みがなく、物に災いがなければ、それが睦まじさの姿である。
解説
私たち一人ひとりの体は、まるで小さな宇宙のようなものです。喜びや怒りの感情に過ちがなく、好き嫌いに節度があれば、それは自分自身という世界を調和させる工夫と言えます。大きな社会を治める前に、まず自分の感情や行動を律し、内面のバランスを整えることが大切です。自分の心が穏やかで整っていれば、仕事や人間関係、日々の暮らしにおいても、より良い判断ができ、周囲との関係も円滑になるでしょう。自己を律する小さな努力が、大きな調和へと繋がっていくのです。
この章句が説くこと
吾身一小天地也使喜怒不愆好悪有則便是燮理的工夫