菜根譚 / 前集
橫逆困窮是煅煉豪傑的一副鑪錘,能受其煅煉,則身心交益,不受其煅煉,則身心交損。
新字:横逆困窮是煅煉豪傑的一副鑪錘,能受其煅煉,則身心交益,不受其煅煉,則身心交損。
書き下し
横逆困窮は是れ豪傑を煅錬するの一副の鑪錘(ろつい)なり。能く其の煅錬を受くれば、則ち身心交々益あり。其の煅錬を受けずんば、則ち身心交々損なわる。
現代語訳
理不尽と困窮は、豪傑を鍛える一組の炉と槌である。よくその鍛錬を受ければ、身も心も共に益がある。その鍛錬を受けなければ、身も心も共に損なわれる。
解説
理不尽な出来事や困難な状況は、私たちを鍛え上げる「炉と槌」のようなものです。それらの試練を前向きに受け止め、乗り越えようと努力すれば、心身ともに大きく成長し、益を得られるでしょう。しかし、もしその鍛錬から逃げたり、ただ不満を抱えたりするだけでは、心身ともに疲弊し、損なわれてしまいます。同じ逆境に直面しても、それをどう受け止めるか、どう向き合うかによって、結果は正反対になります。日々の仕事や生活で直面する困難を、自分を磨く機会と捉える視点が、私たちを強くします。
この章句が説くこと
横逆困窮是煅錬豪傑的一副鑪錘能受其煅錬則身心交益