菜根譚 / 前集
驚奇喜異者,無遠大之識;苦節獨行者,非恆久之操。
新字:驚奇喜異者,無遠大之識;苦節独行者,非恒久之操。
書き下し
驚奇喜異なる者は、遠大の識無し。苦節独行なる者は、恒久の操に非ず。
現代語訳
珍しいものに驚き変わったものを喜ぶ者は、遠大な見識がない。苦しい節操を守って独り行く者は、恒久の操ではない。
解説
目新しいものや珍しいことにばかり目を奪われる人は、物事の本質や長期的な展望を見失いがちです。また、極端なまでに自分を律し、孤立して行動する人は、その姿勢を長く保つことが難しいと説きます。どちらも、一見すると際立って見えますが、持続性という点で脆さを含んでいます。大切なのは、派手さや極端さに流されず、地に足をつけて、無理なく続けられるバランスの取れた生き方や考え方ではないでしょうか。
この章句が説くこと
驚奇喜異者無遠大之識苦節独行者非恒久之操