菜根譚 / 前集
藏巧於拙,用晦而明,寓清之濁,以屈為伸,真涉世之一壺,藏身之三窟也。
新字:蔵巧於拙,用晦而明,寓清之濁,以屈為伸,真渉世之一壺,蔵身之三窟也。
書き下し
巧を拙に蔵し、晦を用いて明なり、清を濁に寓し、屈を以て伸と為す。真に世を渉るの一壺、身を蔵すの三窟なり。
現代語訳
巧みさを拙さの中に隠し、暗さを用いて明らかであり、清らかさを濁りの中に寄せ、屈することを伸びることとする。まことに世を渡る浮き袋であり、身を隠す三つの穴である。
解説
自分の優れた能力をあえて隠し、愚直なふりをする。賢明さを表に出さず、清廉さを世俗の中に溶け込ませる。そして、時には身をかがめることで、かえって大きく伸びる機会を得る。これらは、激しい世の中を賢く生き抜くための知恵であり、自分を守る術だと説いています。目立つことばかりが良いとは限りません。一歩引いた姿勢や控えめな振る舞いが、かえってトラブルを避け、着実に成長する道を開くこともあるでしょう。
この章句が説くこと
蔵巧於拙用晦而明真渉世之一壺蔵身之三窟也