菜根譚 / 前集
公道正論,不可犯手,一犯,則貽羞萬世;權門私竇,不可著腳,一著,則點汗終身。
新字:公道正論,不可犯手,一犯,則貽羞万世;権門私竇,不可著腳,一著,則点汗終身。
書き下し
公道正論は、手を犯すべからず。一たび犯さば、則ち羞を万世に貽(のこ)す。権門私竇は、脚を著くべからず。一たび著かば、則ち汗を終身に点ず。
現代語訳
公の道と正しい議論には、手を出してはならない。一度手を出せば、恥を万世に残す。権力者の家や私的な抜け道には、足を踏み入れてはならない。一度踏み入れれば、汚点を生涯に残す。
解説
公論を曲げれば、万世の恥。権門に足を入れれば、生涯の汚点。どちらも「一度」で決まると言います。取り返しがつかない。だから、そもそも近づかない。線を引くのは、入る前しかないのです。