菜根譚 / 前集
爽口之味,皆爛腸腐骨之藥,五分便無殃;快心之事,悉敗身喪德之媒,五分便無悔。
新字:爽口之味,皆爛腸腐骨之薬,五分便無殃;快心之事,悉敗身喪徳之媒,五分便無悔。
書き下し
爽口の味は、皆な腸を爛らし骨を腐らすの薬なり。五分にして便ち殃無し。快心の事は、悉く身を敗り徳を喪うの媒なり。五分にして便ち悔い無し。
現代語訳
口に爽やかな味は、みな腸を爛れさせ骨を腐らせる薬である。五分にとどめれば、災いはない。心に快い事は、すべて身を破り徳を失う仲立ちである。五分にとどめれば、悔いはない。
解説
口に美味しいものや、心を満たす快い出来事は、つい深追いしてしまいがちです。しかし、それらは時に体を壊したり、品格を損ねたりする原因にもなり得ます。大切なのは、すべてを断つことではなく、「五分目」、つまり半分程度で満足する節度を持つこと。そうすれば、災いを避け、後悔することなく、日々の楽しみを長く味わい続けることができるでしょう。無理のない現実的な線引きが、豊かな人生を支えます。
この章句が説くこと
爽口之味皆爛腸腐骨之薬五分便無殃快心之事五分便無悔自制
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