菜根譚 / 前集
生長富貴叢中的,嗜慾如猛火,權勢如烈燄。若不帶些清冷氣味,其火燄若不焚人,必將自爍矣。
新字:生長富貴叢中的,嗜慾如猛火,権勢如烈燄。若不帯些清冷気味,其火燄若不焚人,必将自爍矣。
書き下し
富貴の叢中に生長する的(もの)は、嗜慾は猛火の如く、権勢は烈焰の如し。若し些かの清冷の気味を帯びずんば、其の火焰は人を焚かずんば、必ず将に自ら爍(と)けんとす。
現代語訳
富貴の中で育った者は、欲望が猛火のようで、権勢が烈しい炎のようだ。もし少しの清らかで冷たい気味を帯びなければ、その炎は人を焼かなければ、必ず自らを溶かすことになる。
解説
恵まれた環境で育った人は、欲望も権勢も、火のように激しい。冷たい水を差さなければ、その火は人を焼くか、自分を溶かすか。どちらかしかない。恵まれていることは、それ自体が危険なのです。