菜根譚 / 前集
君子而詐善,無異小人之肆惡;君子而改節,不及小人之自新。
新字:君子而詐善,無異小人之肆悪;君子而改節,不及小人之自新。
書き下し
君子にして善を詐るは、小人の悪を肆にするに異なる無し。君子にして節を改むるは、小人の自ら新たにするに及ばず。
現代語訳
君子でありながら善を装うのは、小人が悪をほしいままにするのと変わらない。君子でありながら節操を改めるのは、小人が自ら改めるのに及ばない。
解説
社会的な信用や影響力を持つ人が、見せかけだけの善行をしたり、信念を簡単に曲げたりすることは、一般の人が悪事を働くこと以上に、周囲に失望と不信感を与えます。なぜなら、人々はその人に高い倫理観や誠実さを期待しているからです。一度失われた信頼を取り戻すのは非常に困難であり、その影響は広範囲に及びます。地位や立場が高まるほど、言動にはより一層の責任が伴い、内面の誠実さが問われるもの。常に自分自身の行動と心のあり方を厳しく見つめ直すことが求められます。
この章句が説くこと
君子而詐善無異小人之肆悪君子而改節不及小人之自新