菜根譚 / 前集
靜中靜非真靜,動處靜得來,纔是性天之真境;樂纔樂非真樂,苦中樂得來,纔見心體之真機。
新字:静中静非真静,動処静得来,纔是性天之真境;楽纔楽非真楽,苦中楽得来,纔見心体之真機。
書き下し
静中の静は真静に非ず。動処に静を得来たらば、纔めて是れ性天の真境なり。楽(らく)中の楽は真楽に非ず。苦中に楽を得来たらば、纔めて心体の真機を見る。
現代語訳
静けさの中の静けさは、本当の静けさではない。動きの中で静けさを得られてこそ、本性の真の境地である。楽しみの中の楽しみは、本当の楽しみではない。苦しみの中で楽しみを得られてこそ、心の本当の働きが見える。
解説
静かな場所で静かでいるのは、当たり前です。騒がしい中で静かでいられるかどうか。楽な時に楽しいのも、当たり前。苦しい中で楽しめるかどうか。条件が揃った時の状態は、その人の本質を示しません。